注目の“スーパーアプリ”、シンガポールのグラブも標榜

2019.05.20 18:27

 ライドヘイリング(配車)を手掛けるシンガポールのグラブは新たなサービスに乗り出し、東南アジアで最大の“スーパーアプリ”になる野心を抱いている。同社のプラットフォーム上で、旅行計画、ホテル予約、オンデマンドのビデオストリーミング、映画チケット販売の4つの新サービスを開始すると発表した。ホテル予約はアゴダなど、いずれも他社と提携する。アゴダによるホテル予約は4月23日から、その他のサービスは6月までに順次開始する。

 18年に30億ドルを調達したグラブは、プラットフォーム上で合計500の提携先とAPI接続する計画だ。すでに2年前から食事の出前サービスやモバイル決済のサービスを展開している。

 ホテル予約では、プラチナ、ゴールド、シルバーとレベル別の会員組織を編成し、20ドルまでの割引券を提供する。なかでもプラチナ会員はブッキング・ドットコムの会員プログラムに自動的にアクセスされ、10%割引の特典が提供されるほか、全予約に自動的に個人旅行保険がかかる仕組みだ。



この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Grab expands beyond ride-hailing with new services to become “everyday super app”」