道の駅次のステップは連携 、検討会で周遊促進の可能性模索
2019.03.04 16:30

国土交通省は、「道の駅」のネットワーク化の促進など機能強化に乗り出す。道の駅は現在1145カ所に上り、観光面では、道の駅そのものが観光地となったり、ゲートウェイ機能が充実するなど魅力が定着してきた。
有識者による検討会を設置し、増加する訪日外国人の受け入れ体制の整備に加え、駅同士が連携して地域観光に取り組むといった周遊観光促進の可能性などを模索する。
道の駅制度は1993年にスタート。当初、求められたのは、24時間利用可能な休憩所としての機能だった。第2ステージに位置付けられる2013年以降は、公共サービスの集積、防災インフラに加え、訪日外国人の案内や情報発信が期待されるようになっている。
訪日客の拡大、特にFITによるレンタカー旅行の増加などで訪日対応の機能強化も求められているが、国交省の調査によると、昨年10月時点で日本政府観光局(JNTO)が認定する外国人案内所は8%と少なく、受け入れ体制が整っていない施設も多い。
また、制度開始から4半世紀たっていることから、老朽化を迎えている施設も目立つ。検討会ではそのような現状を踏まえ、課題や求められる施策を議論していく。
初会合では、道の駅の旅行業登録取得の必要性のほか、連携して旅行商品の開発に取り組むべきといった意見があがった。伊豆半島の8駅が連携して取り組む情報発信や外国人対応の事例を参考にしつつ、ネットワーク化の促進策なども検討していく予定という。
3月末に中間とりまとめを行い、夏ごろに最終報告をまとめる。国交省は「インバウンド対応に関しては十分に対応できておらず、大きな検討課題の1つ」(道路局企画課)としている。
関連キーワード
カテゴリ#インバウンド#新着記事
-
?>
-
訪日客の地方滞在、まだ1.36泊 24年速報値 分散やや進展も
?>
-
訪日クルーズ寄港数、85%に回復 旅客数もピーク時の6割に
?>
-
訪日旅行市場、25年の出足好調 単月記録を大幅更新 出国者は低調際立つ
?>
-
地球の歩き方、表彰制度でガイド業を底上げ 第2回ガイドオブザイヤーに畑氏
?>
-
外国人のバックカントリースキーに注意喚起 北海道運輸局、事故防止へ特設サイト
?>
-
阪急交通社、訪日クルーズに着手 27年にポナンの高級船チャーター
?>
-
【発言録】「オーバーツーリズムではない」デービッド・アトキンソン氏〈小西美術工藝社代表取締役社長〉
?>
-
スルーガイドの役割に変化 情報伝達より気づきの引き出し アドベンチャー旅行で
アクセスランキング
Ranking
-
函館山の混雑状況、AIで可視化 駅サイネージなどで配信
-
訪日客の地方滞在、まだ1.36泊 24年速報値 分散やや進展も
-
御嶽山麓エリア、DMOが観光防災アプリ 火山情報や避難所マップ搭載
-
20代女子の旅行意欲 消費けん引する黄金世代
-
主要7空港の11月利用実績、羽田が中国人旅客で唯一プラス
-
エミレーツ航空が自閉症者支援 ストレス軽減で海外旅行促進
-
宿泊施設関連協会の永山久徳理事が語る未来志向のおもてなし
-
注目のアルムナイ、JTBが組織化 社外とのつながり強化 多様な視点取り入れ
-
沖縄ツーリスト、債務超過を解消 24年12月期 純利益10億円
-
NutmegLabs Japan株式会社の求人募集要項