中部空港、日帰り旅行促進で新プロジェクト

2019.02.04 19:43

ポスターでは、陸上交通では日帰りできない地域に旅行できる魅力をアピールしている

 中部国際空港会社は、「日帰りヒコーキプロジェクト」と銘打った新プロジェクトを開始した。スカイマークやソラシドエア、エアアジア・ジャパン、ジェットスター・ジャパンなど、夜間駐機する航空会社が増加し、朝出発・夜到着のフライトが充実したことを受けた動き。中部地方の住民に航空機を利用した日帰り旅行・出張を浸透させ、プライベートの充実や出張時の時間短縮などによるワーク・ライフ・バランス実現の後押しとともに、新たな利用者を増やす。

  同空港は日本のほぼ中央に位置しており、本州・四国・九州であれば最長で1時間半程度、北海道や沖縄でも2時間程度でアクセスできる立地が日帰り旅行に適していると捉えた。国内の19路線中、旭川・女満別・函館・石垣島・宮古島を除いた14地点への日帰り旅行を推奨する。

 たとえば、札幌には11時間30分、那覇では13時間30分の滞在が可能だ。また、国内に比べ滞在時間は短くなるものの、台北やソウルでも7時間45分の滞在が可能となる。

 促進を図るキャンペーンとして、同プロジェクト専用のウェブサイトを開設した。サイト上には日帰り旅行のサンプル日程やキャラクターによる旅行レポート動画を紹介するなどし、日帰り旅行の魅力を発信している。

 また、浸透に向けた利便性向上策として、2月1日から6月28日までの平日に日帰りで中部発着便を利用した旅客を対象に、1500円の駐車場料金が無料となるキャンペーンを開始した。まずは空港としてできる施策を打ち出したという。

 今後、認知が高まれば、公共交通機関とも協力してキャンペーンを拡大させたい意向もある。