KNT-CT、赤字額が大幅縮小 第3四半期のみでは営業黒字化

2022.02.21 00:00

 KNT-CTホールディングスの22年3月期第3四半期(21年4~12月)の連結決算は純損失が58億500万円となり、前年同期の216億1500万円から大幅に縮小した。売上高は71.4%増の1049億4400万円。費用削減に努めたことで営業損失は77億5800万円に縮小した(前年同期は261億9400万円の損失)。第3四半期(10~12月)のみでは、営業損益が2年ぶりとなる7億3000万円の黒字化を果たした。

 旅行事業は、10月から緊急事態宣言が全国で解除され、近隣地域への旅行や県民割など助成金を活用したツアーなどの販売に取り組んだ。自治体からのPCR検査・ワクチン接種のコールセンター業務受託など、非旅行業分野での受注も収入確保に寄与した。事業領域拡大のため、クラブツーリズムはKDDIと提携し、趣味を軸にしたサブスクリプションサービスを開始した。

 構造改革では、地域会社を合併したほか、年度内に閉鎖を計画している94の営業拠点のうち、第3四半期に91拠点を閉鎖。24年度末までに従業員数を約3分の2に削減する計画もおおむね予定どおり進んでいる。

 通期は売上高1500億円(前期比70.7%増)、純損失130億円(155億円の改善)を見込んでいる。

【あわせて読みたい】KNT-CT、債務超過を解消 中間期決算 売上高3.6倍で赤字も縮小 KNT-CT、債務超過解消へ400億円調達 子会社合併など構造改革急ぐ ANAグループ、赤字大幅縮小 貨物好調で牽引 旅行事業は受託収入で業績改善

関連キーワード