JTB推計、夏の国内旅行者5.3%増 近場で安心・安全が主流
2021.08.02 00:00
JTBの推計によると、夏休み期間(7月20日~8月31日)に1泊以上の国内旅行に出かける人は4000万人と前年を5.3%上回る見通しだ。8月22日まで最大の旅行市場である東京都に緊急事態宣言が出されており、19年比で44.8%減と大幅な回復には至らない。なお、オリンピック・パラリンピックは多くの会場で無観客開催となったため、関連する旅行への影響は軽微と見ている。
調査は7月5~9日、1万人にアンケートで聞いた。19.8%が「期間中に旅行に行く」と答えたが、この割合は例年の半分程度。ただし、男女とも若い年代ほど旅行意向が高い傾向がある。
旅行形態はコロナ下で引き続き近場で感染予防を意識した「新常態の安近短」傾向にあるとした。期間は短期で、一人旅も増えている。旅行目的は帰省関係が最も多いが、ハイキングなど自然志向も人気。旅行先は近場の傾向で、乗用車・レンタカーの利用割合が増加している。平均旅行費用は3.1%増の3万3000円(19年比9.6%減)。
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