米国でレンタカー不足深刻、人気観光地で価格高騰
2021.06.07 00:00

夏のレジャー旅行需要が急増するにつれて、米国の旅行業関係者はレンタカー不足がさらに悪化する可能性が高いと予測している。
オートレンタルニュースのクリス・ブラウン編集長は「今後数カ月でより大きな問題になる可能性がある」と指摘する。発端は20年春。レンタカー会社は一般的に保有する車の70%が道路を走っている状況を想定しているため、すべての車を収容する駐車場を持たず、自動車の売却を開始した。同時に半導体不足で新車の生産が妨げられている。
旅行サイト「ザ・ポイント・ガイ」のニック・イーウェン上級編集者は、「レンタカー会社が需要の驚異的な急増に対応するために車両を手に入れる方法はない」と話す。人気旅行先は特に不足しており、フロリダ、ハワイ、デンバーや国立公園で特に供給が逼迫し、価格が高騰。19年に10日間で約450ドルだったところ、今夏は7日間で1200ドル以上となっている。同氏は、ガソリン不足の懸念と相まって夏のレンタカー旅行を再考する人が出てくる可能性を予想している。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Rental car firms face shortage as travel demand revs back up」
【あわせて読みたい】自動車旅行へのシフトを予想 米旅行業界の識者が示す次の10年
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