飛騨地域のバリアフリーマップ完成、誰もが楽しめる観光地に

2020.07.27 00:00

 岐阜県飛騨地域の市民団体が制作した「飛騨おでかけバリアフリーマップ」が完成し、市内各所に設置された。マップは、飛騨市・高山市・下呂市・白川村在住の重度心身障害者(児)の保護者を中心とした市民団体「あかりんぐ」が19年度飛騨市やさしいまちづくり応援助成金を活用して制作した。

 店舗や施設を実際に訪ね、入り口や育児食・介護食の対応の可否などを当事者目線で調査した。マップには段差などハード面の整備だけでなく、調査員が肌で感じた、段差があっても心づかいをしてくれる「ハート(心)のバリアフリー」の店舗も掲載している。

 昨年、池ヶ原湿原に約900mの木道が完成した飛騨市は、このマップを活用し、障害のある人も高齢者も誰もが楽しめる観光地の実現を目指す。