ジャパネット、ゆこゆこ買収で旅行事業拡大 クルーズに加え国内注力

2024.07.08 00:00

 ジャパネットホールディングスは、温泉宿など国内の宿泊予約事業などを展開するゆこゆこと事業持ち株会社ゆこゆこホールディングスを買収した。ジャパネットが新設した完全子会社が2社の全事業を吸収分割によって継承した。これにより旅行事業の拡大を図り、国内旅行に注力していく。

 ジャパネットは17年に旅行業に参入し、クルーズを中心とした旅行事業の企画・開発・運営を行い、年間150億円超を売り上げる。昨年は旅行事業を本格化する目的でジャパネットツーリズムを新設した。5月24日付の官報公告によると、今回新たに立ち上げた会社は「ジャパゆこ」で、代表取締役にはジャパネットツーリズムの茨木智設代表取締役社長が就任している。ただ、ジャパネットによると、ジャパネットツーリズムの体制に変更はないという。

 ゆこゆこは宿泊予約事業を20年以上営み、取引宿泊施設は約3000軒、会員数はシニアを中心に6月時点で880万人を超える。コロナ禍では会員基盤を生かし、シニア市場開拓を目指す企業にマーケティング支援などを行うソリューション事業に本腰を入れていた。

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