4月からラーケーション導入拡大 日光や座間味 茨城は県立なら保護者同行不要
2024.03.04 00:00
学び(ラーニング)と休暇(バケーション)を組み合わせたラーケーションを導入する自治体が増えている。子供が保護者との校外学習等を目的に平日に学校を休める制度で、休み方改革の一環でもあるが、自治体によって仕組みなどに違いもある。
茨城県は4月から、すべての県立高校・中学校等と、制度の導入に同意した市町村立の小中学校で始まる。全県での導入は昨年9月からの愛知県に続く事例で、年5日まで取得できる。
特徴的なのは、市町村立学校では愛知県と同様に保護者等との活動が前提だが、県立学校では必ずしも保護者等と一緒の活動を求めていない。その一例として、進学先として考える大学や専門学校の普段の様子を見に行くことなどを挙げる。どこかに出かけるのではなく、自分の将来について、平日が休みの保護者等とじっくり話し合うといった時間の取り方も想定している。
栃木県日光市や沖縄県座間味村でも4月から、公立の小中学校で年3日まで取得可能なラーケーションが始まる。子供が保護者等と一緒に体験や学びをしやすくなるようにとの狙いはいずこも同じ。ただ、その背景として日光市と座間味村が挙げるのは、地域の特性として観光産業などサービス業への就業割合が高く、祝休日に働いている人が多いこと。そのため、児童生徒の平日の休暇取得を推奨することで、家族と過ごす時間を確保したり、遠くに出かけられるようにしたりする。
愛知県では、1~2月の休暇取得人数は低学年で15~18%ほど。まだ様子見の観もあるが、まずまずと評価する。同じく昨年9月から導入した大分県別府市も、開始から5カ月間で取得人数は全体で10%ほど。順調な利用状況と捉えている。
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