8月21・28日号>稼ぐ力はいずこ 主要国との格差を縮めるために 

2023.08.20 00:00

 観光白書に記された観光産業の雇用者報酬を見てがくぜんとしました。米国の半分に過ぎなかったからです。

 記事を報じたところ、あるつぶやきが目に留まりました。給料が上がってもインフレが先行して恩恵を受けた感じがしない、サービスに対する金銭的価値を高めることを考えるのが一番というもの。

 ならば、例えばサービスの対価を直接得るチップ制の導入などはあり得るのか。特集ではそんな問いかけをしてみました。

 下電ホテルグループの永山久徳代表は議論を巻き起こす時と指摘しています。

【特集】
 *稼ぐ力はいずこ
  主要国との格差を縮めるために

 日本の観光産業の稼ぐ力は、欧米の主要国に比べ大きく見劣りする――。そんな内容が観光白書に明記された。特に就労者の報酬の低さが目を引く。改善に向けて客単価の引き上げが必要とされるが、物価上昇率を上回る値上げや賃金改善は容易ではない。稼ぐ力について考える。

  ▽世界に劣る日本の稼ぐ力
  ▽格差の本質
   塩谷英生(國學院大學観光まちづくり学部教授)
  ▽賃金上昇への問いかけ
   Theme1 サービスを対価にできないか
   永山久徳(下電ホテルグループ代表)
   Theme2 提供価格を引き上げられるか
   黒須靖史(ステージアップ代表取締役)
   Theme3 キャリアプランをどう提示するか
   二木渉(ベルトラ代表取締役社長兼CEO)


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