欧州規制当局、民泊データ共有で合意 大手仲介サービス事業者から収集
2023.03.20 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2023/03/reside-901258_640.jpg)
欧州の規制当局は、ブッキング・ドットコム、エアビーアンドビー、トリップアドバイザー、バーボなど、民泊仲介サービスを行うプラットフォーム事業者からのデータ収集と共有に関する共通アプローチに合意した。バランスの取れた観光エコシステムのための幅広い戦略の一環としている。
スウェーデンのエバ・ブッシュ副首相兼エネルギー・ビジネス・産業大臣は、「この規制は民泊など宿泊の短期賃貸分野のすべての関係者に利益をもたらす。ホストは登録手続きが簡単になり、プラットフォームは提供する情報のルールが統一される。旅行者は詐欺からより安全に守られ、当局は正確で信頼できるデータに基づいて規制できるようになる」と述べている。
新規則では、EU加盟国はプラットフォームと当局の間でデータを伝送するための登録制度をオンライン上に設置することが求められる。プラットフォームは、ホストからの申告が正しいかどうかを無作為にチェックすることが期待されている。
欧州連合(EU)によると、観光客が利用する宿泊施設に占める民泊の割合は25%に上る。欧州の規制当局は22年11月、欧州委員会が民泊の透明性確保を目的とするデータ収集強化の規制案を発表していた。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「EUROPEAN REGULATORS AGREE ON RENTALS DATA SHARING APPROACH」
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