トラベル・コーポレーション、ネットゼロへ社内基金 旅行ブランドごとに利益から寄付
2023.01.09 00:00

トラファルガーツアーズなど40の旅行ブランドを展開するザ・トラベル・コーポレーション(TTC)は、50年までにネットゼロを達成するため、炭素基金を立ち上げた。社内のすべてのブランドが基金に年2回寄付する。TTCの掲げる持続可能性目標に取り組み、ネットゼロへの移行を支援するために使用される資金を集める。
シャノン・ギアン最高持続可能性責任者は、「私たちはスコープ1(直接排出)やスコープ2(間接排出)の資産を多く抱え、これらを移行するために費用が必要となる。例えばリバークルーズ船の新しい推進システムなど、基金によって価格を上げずに競争力を維持しながら、ネットゼロ目標を達成することができる」と述べている。基金は、エネルギー使用量の削減や持続可能なエネルギーの採用に利用できる資金として申請できるようにする予定。
ブレット・トールマン最高経営責任者(CEO)は、「私たちが設定した目標は野心的で、チームやパートナーに大きな変化が必要であることを知らせるものだ。しかし、現実的な手段が必要で、ファンドは目標を達成するためのビジネスソリューション」としている。
各ブランドからの寄付は利益から支出され、金額は乗客ごとに策定された炭素価格に基づいて決定する。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「TTC LAUNCHES CARBON FUND TO REACH NET ZERO」
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