コロナ禍で人材流出、次世代育成へ「管理層が変化を」 横浜でグローバルMICEフォーラム
2022.02.07 00:00

第3回横浜グローバルMICEフォーラムが1月27日、パシフィコ横浜で開催された。オンライン参加を含むハイブリッド形式。国内外のMICE 関係者が課題への対処などについて議論した。
「アジア・パシフィックのMICEの未来」と題したセッションでは、次世代の人材育成が話題に上った。国際会議協会(ICCA)アジア・パシフィック部会のアシュウィン・グナセケラン部会長(写真左上)は、「多くの優れた人材が業界を去った。学生の就職先の対象に入らない可能性もある」と指摘。必要なこととして管理者側の変化を挙げ、「リーダーが戦略的に物事を考え、テクノロジーを駆使することが重要」と述べた。
収益源確保も課題。オンライン化で出展料や協賛金を得るのが難しくなっている。これに関し、同氏は「オンライン化はむしろさまざまな場所で開催できる可能性を示した。よりエキサイティングなものに仕立て、主催者ニーズに応えることが重要」と発言。ワイキン・ウォン同事務局長(同右上)は、「どんなテクノロジーを使えば目的を達成できるのか把握することが大事。技術や投資も考慮すべき」と助言した。
セッションは日本コンベンション協会(JCMA)との共催。武内紀子代表理事(同下)が課題を投げかける形で展開した。
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