KNT-CT第3四半期、34億円の債務超過 希望退職に1376人
2021.02.22 00:00
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KNT-CTホールディングスの21年3月期第3四半期(20年4~12月)連結決算は売上高が前年同期比81.1%減の612億3400万円となった。コロナ禍により海外・訪日旅行の催行停止が続いており、国内旅行も感染再拡大を受け一時的な活況にとどまった。営業損益は261億9400万円の赤字(前年同期は41億4800万円の黒字)、純損益は216億1500万円の赤字(同25億7300万円の黒字)。自己資本比率は3.9ポイント低下し、34億6300万円の債務超過に陥った。
会見した米田昭正代表取締役社長は、創業以来の厳しい経営状況を打開すべく「スピード感をもって各施策を具現化する」と述べ、21年度から5カ年の中期経営計画を発表した。企画立案力・提案力、教育機関・法人等への営業網、アクティブシニア中心の会員組織、全国のサプライヤーネットワークを生かした取り組みを進める。趣味を軸にオンラインで人をつなげる新・クラブ1000事業では、今秋からサブスクリプションサービスを展開する。DX化では現地観光プランを拡充すると同時に、オンライン接客でサポートする。
24年度までに従業員約7000人のうち約3分の1を削減する計画については、3月31日付の希望退職枠で計1376人(正社員808人、有期雇用社員568人)と想定を上回る応募があった。特別退職加算金と再就職支援費用で約60億円を見込み、通期に特別損失として計上する予定。
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