エイビーロード終了で時代に幕、脱旅行会社依存で直手配拡大
2020.09.28 00:00
リクルートライフスタイルは海外旅行検索・比較サイトのエイビーロードを21年3月末で終了する。旅行者が航空券やホテルを直接手配するケースが増え、利用が減少傾向にあったことが主な理由。エイビーロードは1984年に月刊の海外旅行情報誌として創刊し、旅行会社の一大販路としての立ち位置を築いたが、オンライン化を背景に2006年10月にインターネットサービスに全面移行。近年の旅行会社を介さない個人手配の波を受け、時代に幕を下ろすこととなる。
コロナ禍で全世界に感染症危険情報レベル2(不要不急の渡航はやめてください)が発出され、入国制限措置も取られるなど、海外旅行は事実上ストップしており、海外旅行を主たる生業とする旅行会社はかつてない苦境に立たされている。しかし、同社によると、コロナ禍以前からエイビーロードの終了について検討を重ねており、コロナが直接的な引き金ではないという。
終了するのはウェブサイトの全サービスのほか、スマートフォンアプリやメールマガジンも含まれる。9月24日時点のサイト利用状況を見ると、旅行会社55社が海外ツアー7万2610件、航空券7572件を掲載している。初めてのユーザー向けの案内では100万社超・15万件以上をうたっており、現在の取り扱い規模の少なさはコロナ禍が影響しているとみられるが、利用社や商品数は12 ~ 14年にピークに達して以降、減少傾向をたどっていたという。
今後は国内旅行予約のじゃらんネット上で海外旅行需要に対応する。エアプラスとの提携により、かねてから海外航空券や航空券とホテルのダイナミックパッケージを扱っており、今後も同サイトで需要を吸収していく意向だ。
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