農協観光、6期ぶり最終黒字 団体回復と農福連携強化で大幅増収
2024.07.08 00:00

農協観光の24年3月期(23年4月~24年3月)連結決算は、最終損益が5億5429万円の黒字に転換した。前期は6億8362万円の赤字で、最終黒字は6期ぶり。経常損益も5億749万円の黒字に転換した(前期は6億6304万円の赤字)。
取扱高は前期比63.1%増の302億2818万円、売上総利益が80.0%増の46億6031万円。コア事業であるJA各部門と連携した活動支援事業で、地域での募集旅行や視察研究旅行など団体需要が回復したことに加え、地域共創事業や農福連携事業の強化が大幅増収につながった。コスト抑制も進み、利益がコロナ禍前と比べて拡大するなど、より筋肉質になった。自己資本比率は前期の19.1%から24.1%に上昇した。
今期は事業成長期と位置づけて営業を強化し、取扱高を約43億円上積みする計画だ。さらなる回復が見込めるJA活動支援事業に引き続き注力し、JAグループ内の需要を獲得していく。
個人旅行需要に対応するリテール事業では、宿泊予約サイト「e-たび日和」の契約施設数を伸ばし、新たに農業体験などをコンテンツとして加えることを目指す。
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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