台湾観光庁、京急でラッピング電車 日本からの渡航者回復へ積極策

2024.06.28 14:12

運行初日には日台の関係者が出席し、出発式が行われた

 台湾観光庁と京浜急行電鉄は9月28日まで、台湾観光の特別ラッピング電車「ビビビビ!台湾号」を運行する。羽田と成田両空港駅に乗り入れ、車内には日本の旅行会社や台湾の航空会社などによる広告を掲出し、京急利用者を中心に旅行需要を喚起する。

 京急は15年に台湾鉄路公司と友好鉄道協定を締結し、日台の相互誘客に取り組んできた。今回は台湾観光庁とタッグを組んだ新たな施策として運行に至った。当初は6月7日から1カ月の予定だったが、観光客の増加を促すことで4月の台湾地震の復興支援につなげたいという思いもあり、期間を延長した。

 台湾観光庁も24年を日本市場の完全リカバリーの年とすべく施策を積極的に行っている。昨年に台湾観光局から台湾観光庁(交通部観光署)に昇格し、今年4月の業界向けセミナー・商談会には初代長官の周永暉氏が来日。日本を最重要マーケットと位置づけ、2年で5億円の予算をプロモーションに投入することを明らかにした。5月には台湾観光ブランド3.0と位置づけ、ブランドロゴを刷新するなど、台湾の観光イメージの向上と観光客誘致を目指している。

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