<PR>祝!訪台観光渡航60周年 日台交流の早期回復を相互連携で実現

2024.06.17 00:00

経済効果8000万円と試算される23年の合同天燈上げ

海外観光渡航自由化とともに日本人の台湾渡航は今年で60周年を迎えた。台湾と日本は相互交流人口でそれぞれ上位の規模を誇る重要市場。需要回復へ、台湾観光庁・台湾観光協会東京事務所の鄭憶萍所長と日台観光促進協会の蝦名邦晴会長(日本旅行業協会〔JATA〕理事長)が語り合った。

蝦名 昨年5月にJATAと台湾観光協会は、台湾観光庁立ち合いのもと、訪台日本人観光客の早期回復を図るための覚書を締結しました。新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられ水際対策も緩和されたことで、日本からのアウトバウンド復活にいよいよ本格的に取り組んでいく決意表明です。それを踏まえた大きな仕掛けの1つとして10月に合同天燈上げ(スカイランタン)の特別イベントを実施し、日本から旅行者約1000人に参加いただきました。台湾観光庁、JATA、日台観光促進協会などの連携による大きな成果です。

台湾観光庁・台湾観光協会東京事務所の鄭所長

 日本の観光業界の方々には、いつも全力でサポートをいただき深く感謝しています。これまでもいろいろな企画に取り組んできましたが、昨年の合同天燈上げは私も強く記憶に残っています。観光再開を印象付けるようなインパクトのある旅行イベントとして企画したもので、参加者それぞれの願いを記した天燈を一斉に夜空に放ちました。当初の集客最低目標は300人ぐらいだったのですが、ツアー造成などでの旅行会社の皆様の力添えにより、目標を大きく上回ることができました。旅行費用に換算すると8000万円ほどの経済効果があったと見ています。このほか個人旅行促進に向けた取り組みとして、抽選で5000元分(約2万5000円)の電子マネーか宿泊クーポンが当たるキャンペーンなども開始しました。

蝦名 昨年9月には愛知県名古屋市で日台観光サミットを開催しました。毎年、日本と台湾で交互に開催していますが、第14回の昨年は日台間の緊密な連携と持続可能な観光の実現を目指し、相互交流人口を25年までに700万人に回復させることを目標とする愛知宣言を採択しました。19年時点で日本からは220万人ほどが台湾を訪れ、台湾からは480万人ほどが日本に来ていただいていました。合わせて約700万人に達していた交流人口に早期に戻そうという取り組みです。

 日台間の交流人口はコロナ禍で22年には約42万人まで激減しました。日本人観光客は台湾にとって極めて重要なマーケットですので、1日も早い回復を期待しています。昨年は水際対策が解除されたばかりであり、燃油サーチャージの高騰、円安の影響などもあって約93万人弱にとどまりました。今年はコロナ前の水準に回復させ、完全リカバリーを目標に掲げて邁進しています。

日台観光促進協会の蝦名会長(JATA理事長)

蝦名 今年の取り組みに触れる前に、まずは4月に発生した台湾東部地震で被災された方々に、お悔やみとお見舞いを申し上げます。JATAでも義援金の募集を行いましたが、復旧が非常に早い地域が多く、ほとんどの観光地が平常に戻っていると伺っておりますので、これから本格的に日本人の旅行客に台湾に行っていただきたいと思います。今年は日台観光サミットが南部の高雄市で開催され、日本からも約100人ほどのトップセールス団が参加するなど、そういった場などを通じながら知恵を絞り、旅行会社ならではの新しい価値や商品づくりに取り組んでいけたらと考えています。

 台湾観光庁では今年に入っても、台南市で開催した台湾ランタンフェスティバルでのファムツアー、日本パスポート新規取得・更新者への台湾旅行支援キャンペーン、都内での観光セミナーや観光プロモーションイベントなどを開催してきました。そして、5月6日にはロゴマーク刷新をはじめとした新ブランディングを発表、それに伴い夏から下期の誘客に向けた新規プロモーションも展開していきます。9月のツーリズムEXPOには、台湾から自治体や風景区、旅行会社、ホテル、観光施設などを含めて過去最大規模のパビリオンの出展を予定していますので、ぜひ、ご期待ください。

台南市で開催された台湾ランタンフェスティバル

 昨年に大好評を得た合同天燈上げも、24年版として10月後半の開催を目指してツアー造成やグループ誘致の準備が始まっています。このほか8月に実施する、台湾と日本にある32の鉄道同名駅に絡めた鉄道旅行招待企画への募集も開始しました。同名駅をキーワードにした社員旅行企画などユニークな展開が期待できます。

蝦名 私は実はJATA理事長に就任後、日台観光促進協会のアウティングの理事会で南部と東部エリアを訪れたのが初めての台湾訪問でした。高雄から入って鉄道などで台東の方に回っていくというルートでした。多くの日本人が訪れる台北や九份など北部の有名観光地には一切寄らず、いきなり上級者コースに行ったわけです。鉄道の窓から見る海岸線、原住民の方の踊りや工芸品、地元の方の通う食堂の料理の美味しさなど印象的でしたし、3400m級なのに木が生えている合歓山もあると伺い、魅力を強く感じました。

 台湾は個性的な地理環境から山海の自然も豊かで、郷土文化も多様です。台湾観光庁としても、さらに奥行きのある観光素材をアピールしていきたいと思っています。旅行日程を調整するなどで、北部だけでなく、ぜひ中部や南部、東部や離島にも足を延ばしてほしいと考えています。

 今回の花蓮沖地震に関しても、義援金や温かい応援メッセージをいただき、深く感謝を申し上げます。東部の花蓮タロコ峡谷周辺は大きな被害を受けて現在全力で復旧を行っていますが、幸いそれ以外の所は支障なく普通に観光ができる状況です。旅行のキャンセルもさほどではありませんでしたが、限定的な風評被害対策にも努めながら、さらなる誘客を促進していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

台湾観光庁の新ブランドロゴ誕生

 台湾観光庁は5月6日、新ブランドロゴを発表した。台湾の美しい山脈や海、曲がりくねった道や鉄道などのイメージを波打つ線で融合。将来の発展を象徴する輝く朝日をほうふつとさせるオレンジ色を基本色とし、驚きと喜びにあふれる台湾旅の魅力を表現した。

台湾観光庁・台湾観光協会東京事務所 Tel:03-3501-3591

台湾観光庁公式サイト https://jp.taiwan.net.tw/

いくたびふたたび台湾 https://go-taiwan.net/ikutabi/

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