<PR>北マリアナ諸島の魅力再発見 ホテルの新規開業やイベントも目白押し

2024.06.17 00:00

クラウンプラザリゾートサイパン

常夏の楽園、北マリアナ諸島サイパン。世界的なホテルブランドが進出し、中心地ガラパン地区や幹線道路の再活性化によって滞在の利便性も高まっている。自然の中で行われるイベントや祭りも心地良い楽しみでもある。北マリアナ諸島は自分時間を満喫できる隠れ家的なリゾートアイランドとして再注目したいデスティネーションだ。

 北マリアナ諸島はサイパン、テニアン、ロタの3つの島を中心に計14の島々からなる。日本から直行便でわずか3時間30分、時差1時間、年間平均気温は27度と過ごしやすく、日本から最も近い米国のビーチリゾートである。マリアナブルーと呼ばれる透明度の高い海、真っ白な砂浜、ダイビングに代表されるマリンスポーツ、ゴルフやトレッキングから、スパ&ウエルネスなどのアクティビティーが充実している。米国の自治領であり、いまも先住民のチャモロやカロリニアン文化が息づき、スペイン統治時代の香りが街角や食文化に感じることができるのもこの島々の魅力の1つといえるだろう。

 現在、ユナイテッド航空が成田/サイパン線を週3便(成田発/火・木・日、サイパン発/月・水・金)運航しているが、5月6日からスケジュールを変更したことで現地滞在時間が大幅に増えた。成田をこれまでより約4時間早い17時30分発/21時55分着、サイパンからは4時間30分遅い11時40分発/14時25分着で運航している。

 世界的なホテルブランドの進出も目を引く。IHGブランドのクラウンプラザリゾートサイパン(422室)が22年10月、ガラパン地区に開業した。スタイリッシュな落ち着いた内装が特徴。旧フィエスタリゾートを全面改装したもので、スタイルの異なるレストラン&バー、プールやテニスコートなどの屋外施設も充実しているほか、ホテル前には白砂のマイクロビーチが広がる絶好のロケーションを誇る。

 さらに25年にはサイパンマリオットリゾート&スパ(300室)がサン・アントニオ地区に開業予定だ。香港を拠点とするオネストプロフィットインターナショナルが新たに建設し、そのマネジメントをマリオットグループが行う。これらホテルブランドの進出によって、世界的なリゾートとしての認知度向上も期待されている。

サイパンマリオットリゾート&スパの契約調印式

サイクリングやマラソンで島を体感

 年間を通して行われる楽しいイベントや祭りも見逃せない。近年、日本を含む東アジア、オーストラリア、グアムなどからの参加者が増えている人気イベントの1つがヘル・オブ・マリアナ(24年12月7日)。走行距離100km、獲得標高1500mという、その名の通り、地獄のように過酷な自転車ロードレースだ。とはいえ、海沿いやジャングルの中を疾走するなど、島の魅力を体感しながらのレースは選手たちを大いに魅了している。50kmのショートコースはサイクリングで島を楽しみたい人におすすめ。

サイパンマラソン

 ロタ島とサイパン島で開かれるマラソン大会にも注目したい。島の見どころを巡り豊かな自然の中を走り抜けるマラソンは、ベテランランナーから旅ランを満喫したい人まで誰もが楽しめるはず。ロタマラソン(25年1月12日)は世界に誇る絶景テテトビーチを通るなどコースが魅力と評判だ。サイパンマラソン(25年3月8日)はほぼ平坦なコースのため、記録を狙うランナーや海外マラソンデビューにもうってつけの大会といえそう。

 北マリアナ諸島らしい祭りといえば、テニアン島で開かれるテニアン・ホット・ペッパー・フェスティバル(25年2月15~17日)。島のジャングルに自生するドニ・サリと呼ばれているトウガラシはローカルフードに欠かせない調味料の材料としてよく知られる。郷土色豊かなフェスティバルではトウガラシを使った催し、ローカルフードや工芸品の販売などもあり、地元の人々との触れ合いを楽しむチャンスでもある。

インフラ再整備で道路事情改善へ

 一方、サイパン島では米連邦政府によるインフラ整備が着実に進んでいる。ガラパン地区の再活性化プロジェクトは24年11月の完成へ向けて進行中。すでに歩行者専用だったパセオ・デ・マリアナスが歩道と車道の併用道路に改修された。また、1970万ドルを投じたビーチロード改善プロジェクトは24年10月にも完成が見込まれている。ビーチロードはガラパン地区から西海岸沿いを南へ走る幹線道路の1つで、現在、チャラン・ピアオからサンノゼ地区を結ぶ約5㎞のアスファルト舗装、排水改善や歩道の建設、ガードレールや自転車専用レーンを増設中。一連の工事により、道路の美観、安全性、交通渋滞の解消が見込まれており、公共バスシステムの導入とともに、観光客の利便性向上にもつながるだろう。

長年の関係を発展させる好機ーークリストファーA.コンセプシオン・マリアナ政府観光局局長

 日本からのアウトバウンド旅行が徐々に回復するなか、マリアナ諸島はサイパン、テニアン、ロタの各島への日本人旅行者の継続的な増加を期待しています。マリアナ諸島の観光産業は2000年代には日本人旅行者で成り立っていました。日本とマリアナ諸島は1900年代初頭から100年以上の歴史を共有し、今日でも私たちの文化、言語、社会的つながりに見ることができます。今日の旅行トレンドは何十年もの間、築き上げてきた良好な関係をさらに発展させるチャンスです。

 コロナ後の旅行に対する警戒感の継続、記録的な円安、マリアナ諸島を知らないミレニアル世代やZ世代など現時点では旅行にネガティブな影響を与える要因がいくつもあります。しかし、マリアナ諸島のように快適で、自由で、人里離れた隠れ家的なデスティネーションを求める日本人旅行者にとっては未開拓の大きな可能性もあります。

 マリアナ諸島は隠れた宝石です。日本人旅行者は異文化体験に興味がある一方で安全と親しみを求めます。マリアナ諸島の暖かさは気候だけではなく、先住民のチャモロ人やカロリン人などマリアナ諸島を故郷とする地元のコミュニティーや人々です。コミュニティー、自然、マインドフルネス、そして没入感。これがマリアナ諸島が提供するものです。マリアナ政府観光局は旅行会社やその他のパートナーとの長年の関係をもとに積極的に取り組んでいます。

 私たちの多くは日本人と祖先を共にしています。千葉県香取市、北海道登別市と姉妹都市協定を結んでおり、東京都青梅市とも近々締結の予定です。これらの協定は私たちが日本の人々と永続的な絆で結ばれていることを示すものです。ぜひマリアナ諸島を訪れてみてください。

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