名鉄観光、雇調金不正で29億円返納 休業日と虚偽の申請 支店長らが指示
2024.02.26 00:00
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名鉄観光サービスは、20年4月から22年4月にかけて雇用調整助成金を不正受給していたとして、法令にのっとり、総額29億円余りを2月15日に愛知労働局に返納した。期間中に支給された助成金の全額をはじめ、違約金、延滞金が含まれる。
同社は昨年10月、不正受給の事実が一部に見つかったとして同局に自己申告。その後、全容の解明に全社的な調査を進めた結果、申請全14万2581件のうち1335件が不正受給に該当した。実際には従業員が出勤していたにもかかわらず、休業・教育訓練日と申請するなどし、2203万4316円を不正に受け取っていた。雇調金の申請に関わっていた支店長らが休日出勤を承認したり、出勤を指示した事実も確認された。
同社は原因として、コンプライアンス意識の不浸透、社内で不正受給を防ぐための適切な意思疎通ができていなかったこと、社内の管理体制が脆弱であったことを挙げた。その責任として、役員報酬の減額に加え、支店長など関係従業員に対しても処分を行う。再発防止策では社長直轄のコンプライアンス管理部門の設置など体制整備を図る。
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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