全国旅行業協会「完全復活への第一歩」 名古屋でフォーラム 初の大都市開催で10万人送客
2024.02.26 00:00
全国旅行業協会(ANTA)は2月15日、名古屋市の名古屋国際会議場で国内観光活性化フォーラムを開催した。03年から始まった同フォーラムはこれまで地方都市で開催してきたが、18回目を迎えた今回は初の大都市開催となった。
主催者としてあいさつに立った近藤幸二副会長は政務のため来場しなかった二階俊博会長のメッセージを代読する形で、「初の都市型大規模開催となる今回のフォーラムが、コロナ禍からの完全復活の起点となる第一歩として実り多き絶好の機会になることを信じている」と述べた。
愛知県は日本屈指の産業県であり、名古屋市も商都として発展してきたが、これまで観光のイメージは薄かった。しかし、愛知県や名古屋市は近年、観光振興に注力しており、歓迎のあいさつをした愛知県の大村秀章知事は「15年に『あいち観光元年』を宣言して観光局を設置。19年は観光コンベンション局に改めMICEの誘致も強化している」と体制づくりに言及。そのうえで「観光振興基本計画の24年度からの次期計画で量から質への転換を図り、過去最高の観光消費額となる年間1兆1000億円を目指す」と意欲を語った。
ANTAはフォーラムを機に開催地への送客キャンペーンを展開している。23年は山形県で4月~24年1月の期間中、5万人の目標を掲げ、実績は2万9473人だった。今回は3~12月の10カ月間で愛知県に10万人の送客を目標とする。
フォーラムではこのほか、観光庁による基調講演や学生がつくる愛知県の着地型旅行企画の表彰なども行われた。次回は東京都での開催が予定されており、2大会連続の大都市開催となる予定だ。
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