クルーズ再興へ初の官民連携 全国で魅力紹介のリレーイベント

2024.02.19 00:00

 全国145の港湾管理者・自治体で構成する全国クルーズ活性化会議が主体となり、「クルーズde ツナグ・プロジェクト」が始まった。クルーズの振興を通じて地域活性化や日本人クルーズ旅客の増加、クルーズ文化の醸成を目指す。JATA(日本旅行業協会)、全国旅行業協会(ANTA)、日本外航客船協会(JOPA)、日本国際クルーズ協議会(JICC)のほか、国土交通省・観光庁が協力する。

 プロジェクトの第1弾として、全国各地でクルーズの魅力や寄港地への波及効果、港湾の役割などを一般に分かりやすく紹介するリレーシンポジウムを開催する。2月から1年程度をかけて全国で基調講演、パネルディスカッション、セミナー。市民向けクルーズイベントなどを行う。

 全国・官民のクルーズ・港湾関係者が連携するのは初の取り組み。昨年3月から本格的に国際クルーズが再開され、多くの船が全国の港湾に寄港するようになったが、本格的な再興に向けては船側と港側が相互理解を深め、連携を強化することが重要との認識だ。

 なお、観光立国推進基本計画では、25年に訪日クルーズ客数をピーク水準の250万人に回復させること、外国クルーズ船の寄港回数2000回、寄港する港湾数100港が目標に掲げられている。