倶知安町、旅先納税1億円突破 国内富裕層が後押し 上限引き上げも
2023.12.25 12:00
俱知安町への旅先納税の寄付額が導入から累計で1億円を突破した。旅先納税は、ふるさと納税の返礼品として地域でのみ使える電子商品券を受け取る仕組み。観光客の来訪促進や消費拡大の一環として導入する自治体が増えているが、寄付額の大台突破は全国で初めて。
倶知安町は「倶知安e街ギフトKU-KURU」を21年12月から開始した。行動制限が大幅に緩和された22年の冬から、特に首都圏の観光客を中心に大口の寄付が増加。23年10月30日時点で1億2000万円となった。総額の半分以上が1口100万以上の寄付となっている。町ではこの寄付金を観光振興の予算に充てる。
倶知安町は旅先納税をいっそう促すため、11月23日寄付分から、返礼品の電子クーポンの有効期限を従来の180 日間から365日に延長。高額寄付の増加に伴い、寄付額上限を300万から500万円に引き上げた。
倶知安観光協会は1億円突破を記念し、運営元のギフティと連携して抽選で日本航空の航空券などが当たるキャンペーンを12月31日まで実施している。
【あわせて読みたい】ふるさと納税という選択肢 旅行流通に新たな一手
カテゴリ#地域の観光#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
水上温泉、3年目の廃墟再生マルシェに4400人 旧一葉亭の施設生かし
-
『ポトスライムの舟』 夢を買う側に思いをはせて
-
日米観光交流年で旅行企画コンテスト、父と息子の宇宙旅が大賞 シンポジウムで需要回復議論も
-
「観光が怪物にならないために」 JARTAが警鐘 産業に自覚と責任促す
-
トラベルリテラシー 旅する力を育てよう
-
東急、歌舞伎町でヲタクカルチャー体験 ポップカルチャーの聖地に 訪日客がターゲット
-
地域の名物が変わる 気候変動と逆手の戦略
-
8月の免税売上高、伸び鈍化 購買客数も成長率40%台に
-
訪日消費の詳細データ開放 観光庁、企業やDMOの戦略策定に
-
さとゆめ・HIS、新事業が本格始動 まず4自治体と協定 人口2000人規模の村など