広域のデータ活用へ課題共有 ひがし北海道DMOがシンポジウム
2023.12.18 00:00
道東地域の観光を推進するひがし北海道自然美への道DMOは12月8日、釧路市阿寒湖温泉で「ひがし北海道における着地型観光の方向性」と題するシンポジウムを開催した。上野洋司代表理事は冒頭挨拶で「地域経済循環のために地域の情報管理を理解したうえで取り組むことが重要」とし、道東の交通体系整備の遅れに触れ、「市町村や事業エリアを超えた視野を持ち、エリアの殻を破って協働することが課題」と述べた。
基調講演で登壇したジェイアール東日本企画の高橋敦司常務取締役はコロナ禍を経て地域格差が広がり、旅をする世代もアクティブシニアからミレニアル世代へ変わったと指摘。道東だけの唯一無二のコンテンツを求める人に向けた価値ある商品をつくるには、誰がどうやって来たかなど属性を把握する必要があり、データをあぶり出すことで戦略を決定できると説明した。
國學院大学の小林裕和教授は着地型観光の方向性について講演した。世界中で検索されるのは「何ができるか」というアクティビティーで、検索・予約してもらうためにも、サプライヤーと地域・広域それぞれのDMO が連携したデジタルデータ活用の重要性を説いた。
パネルディスカッションには地域の事業者らが登壇し、デジタル活用への課題について意見を交わした。
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