コロナ禍で旅行への思いに変化 日観振調査 関心に応じて二極化か
2023.08.14 00:00

日本観光振興協会の調査によると、コロナ禍での旅行に対する思いは、半数以上が何らかの変化があったとし、なかでも「今まで以上に旅行に行きたくなった」が27.2%で最多となった。次いで、「自分の生活の中で旅行が欠かせないものであることを再認識した」が11.6%だった。旅行が好きな層に絞ると、回答率は39.5%、17.0%とさらに上昇した。日観振では、もともと旅行が好きな人は、一時的に旅行が制限されたことで、自分の生活における旅行の必要性や重要性をあらためて感じていると指摘している。
調査は4月末~5月上旬にインターネットで行い、全国の15歳以上の男女2万人から回答を得た。全体の47.5%は旅行に対する思いは「特に変わらない」と回答したが、旅行が嫌い、またはどちらともいえない層では、7割近くが特に変わらないと回答した。もともと興味が薄いため、思いに変化がない場合が多い。これらの層では旅行に対してポジティブな変化があった割合は低く、旅行への関心が下がった人が比較的多いと分析。旅行好きな層と二極化している傾向がうかがえる。
これからの観光をテーマに、旅行先での非対面型サービスの利用意向についても調べた。感染症対策の面から、さまざまな非対面型サービスの導入が進んだが、交通機関や観光施設のチケット購入では、10~20代の若い世代を中心に非対面サービスの利用意向が30%以上と高かった。
一方で、土産物店での接客と観光案内所での対応については、対面型サービスを希望する割合が30%以上となった。やり取りの内容が複数パターン想定され、きめ細やかな対応を求める場面では人に対応してもらいたいという希望が多くなっている。
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