春闘、過去最高の賃金改善額に サービス連合 夏期一時金も回復
2023.08.07 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/money-3536346_640.jpg)
旅行業、宿泊業、国際航空貨物業の労働組合で構成されるサービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)の23年春闘は、01年7月の結成以来、過去最高の賃金改善額となった。コロナ禍の長いトンネルからようやく抜け出して企業業績の回復が見えてきたことに加え、社会的な賃上げ機運が後押ししたと捉えている。
賃金改善で、定期昇給や制度の維持を含めて6月19日までに合意した加盟組合は93組合となり、前年の79組合より増加した。賃金改善額は、集計できた20組合の加重平均が9471円(3.2%)で前年同日を1341円上回った。コロナ禍前の19年と比較すると2999円の上昇となる大幅な賃金改善。
そのうちホテル・レジャー関連9組合は1万73円(4.1%)で5340円増、ツーリズム(旅行業)・航空貨物11組合は9303円(3.0%)で117円増と、ともに過去5年を大きく上回った。
夏期一時金は、合意した加盟組合のうち、6月19日現在で集計可能な75組合の単純平均は1.53カ月。前年同日の1.15カ月を大きく上回り、19年も上回る結果となった。
ホテル・レジャー、ツーリズムの組合は業績も回復傾向にあることから、過去3年の水準を大きく上回った。ホテル・レジャー39組合の平均は1.17カ月(前年は25組合で0.86カ月)。ツーリズム28組合の平均は1.96カ月(同1.00カ月)で、19年水準も0.51カ月上回った。
【あわせて読みたい】サービス連合、ベア1%以上を全組合で要求 23年春闘 深刻な人手不足で労働条件改善へ 英観光産業の男女賃金格差、コロナ禍で拡大 一時帰休や離職のリスクも 観光の稼ぐ力、日本の低さ指摘 観光白書 客単価や報酬の拡大欠かせず
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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