<PR>心地よさの背景にある自然と文化 いまも天国に近いニューカレドニア

2023.07.24 00:00

ウベア島南端のレキンの断崖。サンゴ礁が隆起してできた不思議な光景

フランス領ながら日本とのゆかりもあり、小説や映画の影響もあって長らく日本人の憧れの地であったニューカレドニア。環境や文化を守りながら、いまも変わらぬ景色を残してきたニューカレドニアが持つ心地よさとは--。

 日本人が心地よく滞在できる海外デスティネーションと問われたら、その1つにニューカレドニアが挙がるだろう。世界最大規模のラグーンの美しさ、フランス風の街並みやおいしい食といった魅力に加え、フランス語圏でありながらなぜ心地よさがあるのか。

天使のエビのアレンジも各種
(シェラトン・ニューカレドニア・デヴァ)

 まず、日本人にフレンドリーなこと。離島でも普通に「コンニチワ」と挨拶してくれたり親切。ニューカレドニアには130年前にニッケル鉱山で働くために日本からやってきた移民がいて、社会に溶け込んでいる。ニューカレドニアへの訪問者はフランス、豪州に次いで日本が多いこともある。日本人の受け入れに慣れていて、看板に日本語表記があったり、ホテルでもチェックイン時に渡される案内が日本語で書かれる。地元に詳しいオペレーターのサポートがしっかりしているのも心強い。

 ニューカレドニアでは世界で環境保全が叫ばれる前から自然が適切に保たれていた。理由として、エアカランのウィリアム・ル・グランCCOは「観光のマスマーケットになったことがない」ことを挙げる。国が観光を促進しても、あくまでサステナブルな観光が前提だという。背景にあるのが、人口の4割を占めるメラネシア系先住民カナックの人たちの自然との関わり方だ。

観光バスのチューチュートレイン
(アンスバタ)

 「カナックは自然や生物との精神的なつながりを大切にする。後から来たフランス系の人々もカナックの文化を尊重し、自然を守る感覚が身に付いている」(ル・グランCCO)。近代化の波にニューカレドニアもさらされたが、人口27万人に対して環境保護団体も多く、ボランティア活動も盛ん。紙ストローやエコバッグを使う日常の環境配慮はかなり前から行われていた。1981年には土地所有の概念がないカナックの利益を保護するGDPL(地域特定法)を制定し、リゾート運営時に運用するなど、先住民との融和にも早くから取り組んできた。

 こういったサステナブルな生活がいまも残るのがウベア島だ。95%がメラネシア人で、その生活はいまもほぼ自給自足。すべての作物がオーガニック。島の発電はココナツオイルを使ったバイオ燃料を活用し、ココナツは島内の工場で各種せっけんにするなど徹底して有効活用されている。

 日本で1984年に映画「天国にいちばん近い島」が公開されてブームになった時も不必要な観光開発は行われなかったという。そんな島には当たり前のように手付かずの自然が残される。中でも海の天然色がきれいに出現するのが、ウベア本島と南端のムリ島を結ぶムリ橋の辺り。

アクアブルーが神秘的なウベアの海

 「ハネムーナーに売れる」と旅行会社の女性たちが絶賛するアクアブルーのグラデーションはまさに「天国にいちばん近い」と表現された青い色。ビーチの白砂はふかふかのパウダーサンドで貝殻もなく、足の裏から心地よさが伝わってくる。ウベア島へはエアカレドニで片道40分、日帰りで行けるのも大きなポイントだ。

ビーチだけではない魅力

メトル島の水上コテージ

 かつては圧倒的なハネムーン市場だったが、いまでは1980年代に訪れた層が再び訪れるケースも増えているという。現地でもシニアから若いカップル、ソロトラベラーと思しき人まで幅広い日本人旅行者を見かけた。中でも日本人が多かったのが唯一の水上コテージがあり、リーフでのマリンアクティビティーが楽しめるメトル島。本島からボートで20分で、2021年からヒルトンブランドとなってモダンに改装されている。

 ゴルフが目的ならヌメアの国際空港から北に約2時間半、西海岸ブーライユにあるデヴァ地区の麓にシェラトン・ニューカレドニア・デヴァ・スパ&ゴルフリゾートがある。海と山に囲まれたロケーションで乗馬など自然の中での各種アクティビティーも楽しめる。

ル・メリディアン・ヌメアのチャペル

 ニューカレドニアではブーライユのような自然保護区、離島のビーチなど「自然の中に自分たちだけ」というシチュエーションが容易に味わえる。一方で、フランス人やメラネシアの人たちの普通の生活もある場所での街歩きなど生活感も楽しめる。

 島の経済を支える資源があるため治安も良く、観光への過度な依存にならない余裕がほどよいバランスを生み出している。心地よさの背景には、ニューカレドニアならではの自然や地理、歴史文化が反映されている。

「日本市場の回復を渇望する」
ウィリアム・ル・グラン・エアカランCCO

 エアカランは今年創立40周年を迎えました。2000年に関西、03年に成田に就航し長距離路線の始まりとなりました。環境保護意識の高いニューカレドニアの航空会社として当社は環境負荷低減を最優先に考え、二酸化炭素排出量を約18%削減できる最新機A330neoを導入、機内で使用する各種素材もリサイクルや生分解できる素材に更新しています。自然への敬意を払うため環境プロジェクトへの支援も行い、環境保護への啓蒙と同時に地元の人たちとの信頼関係も構築しています。

 コロナ前から日本路線の拡大に加え、香港などアジアで新市場を開拓する計画がありましたが戦略を練り直し、22年7月に新しい長距離路線となるシンガポール線を就航しました。長距離路線の7割はフランスから、3割が日本などの経由地からで、日本市場の状況に応じた調整は可能です。成田線は戦略上の重要路線で、コロナ下にも週1~3便を運航していました。海外での認知度を高めるため3月から国内線エアカレドニ(TY)とのコードシェアも始め、次のステップは国際空港から離島へTYの国内線を飛ばすことです。

 すでに豪州とニュージーランド、フランスがコロナ前を上回るレベルまで戻っていますが、日本は19年比30%と回復に時間がかかっています。コロナ前には約2万2000人の日本人が訪れており、いまはその数字に戻すことが目標。早ければ来年、現実的には25年に19年の水準に回復すると見ており、私たちは日本人がニューカレドニアに戻ってくるのを待っています。

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