GW、国内旅行が19年超えの予測 海外は78.5%減 JTB推計
2023.04.17 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2023/04/0424_P05-01.jpg)
JTBはゴールデンウイーク(GW、4月25日~ 5月5日)の旅行動向見通しについて、1泊以上の旅行に出かける人は国内・海外を合わせて前年同期比53.9%増の2470万人と推計した。コロナ禍前の19年比で1.0%減となり、ほぼ同水準まで回復する見通し。国内旅行が53.1%増の2450万人で、19年比2.0%増とコロナ禍前を上回り、伸びをけん引する。一方、海外旅行は前年比300%増の20万人で19年比78.5%減と予測した。
経済動向や消費者行動調査、運輸・観光関連データなどから推計した。ただし海外旅行は、19年が令和天皇即位により10連休と例年に比べ活況を呈していた事情もある。コロナ禍前までの10年間の平均と比べると、3割超まで回復していると見ている。
平均費用は国内旅行が0.9%増(19年比3.1%減)の3万4800円、海外旅行は25万7000円(同4.1%減)。物価高や円安、燃料価格高騰、国際線座席提供数の縮小などの影響もあり、国内旅行に比べると海外旅行の回復は穏やかだ。
国内旅行の行き先は比較的手ごろな中・近距離志向で、関東、近畿、東海、九州の順。日数は1泊と2泊の割合が増加したものの、3泊以上はすべて減少している。海外旅行で人気が高いのは、ハワイ、続いて韓国だった。
JTBのアンケート調査によると、GWに旅行に行かない理由は「混雑するから」(42.5%)が最多で前年から10.6ポイント増。次いで「旅行費用の高さ」となり、感染症以外の理由が上位を占めた。家計に余裕のない状況が続いているため、旅行内容は遠距離より近距離、日数増より日数減、豪華より質素という傾向が見られるものの、その差は縮小し、新型コロナへの警戒感はやわらいでいると分析している。
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