2023年1月30日号>人生100年時代の旅の役割 医療界が注目する社会参加のカタチ

2023.01.29 00:00

 医療界が旅の役割に注目し始めています。社会とつながる、いわば社会参加の装置として。

 「健康のために健康的なことをするのは限界に来ている」という東京大学・飯島勝矢教授のコメントが医療界の直面する課題と旅行への期待を如実に示しています。

 これまで健康増進や認知症リスクの低下につながる可能性は感覚的に捉えられていましたが、医療の側が表立って関心を示していることは、観光・旅行業界にとってビッグチャンス。

 この萌芽をどう育てていくか、観光・旅行業界に問われています。

【特集】
 *人生100年時代の旅の役割
  医療界が注目する社会参加のカタチ

 超高齢化社会を迎えつつある日本では、高齢者の認知機能低下の防止や健康寿命の延伸が社会課題となっている。そうしたなか、旅行の持つ機能に医療界が熱い視線を注ぎ始めた。人生100年時代における旅の役割は、観光・旅行業界が思う以上に大きくなっている。

  ▽旅と健康のプロジェクト続々
  ▽ツーリズムの担う役割
   髙橋伸佳(JTB総合研究所ヘルスツーリズム研究所長)
  ▽旅行事業者の役割
   篠塚恭一(SPIあ・える倶楽部代表取締役)
  ▽高齢者医療の視点から
   岩本俊彦(国際医療福祉大学教授/塩谷病院高齢者総合診療科部長)


論文
 *観光が伝統文化の真正性に与える影響についての考察【1】
  丸本加寿世(和歌山大学大学院観光学研究科博士後期課程)

注目のニュース
 国際線の需要回復・増大を支援
 兵庫県、外国人消費単価倍増へ
 後払い決済やゲーム市場に商機
 11月の百貨店外客売上5倍

誌上セミナー
 *今日からできる120%予算達成術
 『旅をあきらめないツーリズム』

コラム
 *視座 荒木篤実(パクサヴィア創業パートナー)
 *観光学の扉 鮫島卓
 *黒須靖史のミステリーショッパー
 *三浦雅生弁護士が答えるよろず相談
 *山田静のツレヅレナルママニ
 *ビジネスパーソンの日々雑感 板村康

関連キーワード