宿泊旅行が大幅回復、4~6月の国内旅行消費2.4倍 空の移動増え
2022.08.29 00:00
観光庁によると、4~6月の日本人国内旅行消費額(速報値)は前年同期比138.1%増の4兆4190億円となった。このうち宿泊旅行は173.1%増の3兆4346億円で、日帰り旅行(64.5%増・9827億円)に比べ大幅な伸び。行動制限が3月までで解除されたことを受け、宿泊旅行を中心に需要が大きく動き出している。
伸び率は21年10~12月期から3期連続のプラスになるとともに、19年1~3月期以降で最も高い。消費額自体も20年1~3月期以降で最も多く、4兆円台まで回復した。
延べ旅行者数は89.3%増の1億1722万人で、20年1~3月期以降で初めて1億人台となった。宿泊旅行は111.6%増の6198万人、日帰り旅行は69.3%増の5524万人。コロナ禍前の19年4~6月期に比べると、宿泊旅行が25.9%減で、日帰り旅行の31.4%減に比べ回復が進んだ。
1人1回当たりの旅行支出は25.8%増の3万7697円で21年4~6月期からプラスが続く。宿泊旅行は29.1%増の5万5442円。航空機での長距離移動に伴い交通費が増加したことが押し上げ要因。一方、日帰り旅行は旅行前支出が減り、2.8%減の1万7788円と20年1~3月期以来のマイナスとなった。
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