スーパーシティ構想、つくば市・大阪市を特区指定へ

2022.03.21 00:00

 政府は3月10日、国家戦略特区諮問会議を開き、つくば市と大阪市をスーパーシティ型の特区に指定することを決めた。スーパーシティは最先端デジタル技術の導入と大胆な規制改革により、2030年ごろに実現される未来社会を先行してつくり上げる構想。当初31自治体が名乗りを上げたが大胆な規制改革案に乏しいと評価され、このうち28自治体が再提案を行っていた。

 つくば市は「スーパーサイエンスシティ構想」を掲げ、科学技術を結集し、デジタル、ロボティクス等最先端技術の社会実装と都市機能の最適化を進める。ロボットやドローンによる荷物の自動配送やインターネット投票、マイナンバーを活用した健康関連データの情報連携などを計画する。

 一方、大阪市は「データで拡げる健康といのち」をテーマに2025年大阪・関西万博を見据え大阪府と共同で取り組む。万博会場へのアクセスや万博後の観光・ビジネス展開を見据えた日本初の空飛ぶクルマ実現のほか、外国人医師による診察や遠隔診療など国籍や場所にとらわれない先端的な医療サービス提供などを進める。

 内閣府は今回の指定から漏れた自治体についても、提案の熟度が高まり次第再検討するとしている。

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