みちのりHD、佐渡汽船を傘下に 最大15億円出資 グループ経営支援
2022.02.28 00:00
みちのりホールディングス(HD)は佐渡汽船に最大15億円を出資して子会社化し、経営を支援する。議決権の約66.7%を保有する株主となる予定で、今後、みちのりHDを中心とする新たな経営体制が敷かれる。佐渡島と本土を結ぶ唯一の公共交通機関である佐渡汽船の運航は当面の間、従来どおりの航路・ダイヤ・運賃を予定している。
佐渡汽船は島内人口や観光客の減少などにより収益が悪化。大型船舶への投資による債務負担が増大していたところでコロナ禍に見舞われ、業績に大きな打撃を受けて外部からの経営支援が必要な状況に陥っていた。
みちのりHDは09年設立の交通・観光事業経営支援会社。福島交通、岩手県北バスなど6グループの交通事業と旅行会社のみちのりトラベルジャパンを有する。今後の佐渡汽船グループの運営は、佐渡汽船と各子会社の一体経営を徹底するほか、みちのりグループとの連携で事業運営能力の向上を図る。
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