バケーションレンタルの米ヴァカサ上場、評価額44億ドル
2022.01.10 00:00

バケーションレンタル管理プラットフォームのヴァカサは12月7日、米ナスダックに上場した。 評価額は44億ドル。第3四半期は営業収益が3億3000万ドル、調整EBITDAが5700万ドルの好決算だった。
ジェイミー・コーヘンCFOは新しい資本の使途として、供給拡大とテクノロジー・製品開発の2つが優先事項と述べた。現在、米国をはじめカナダ、メキシコ、コスタリカ、ベリーズの400の目的地で約3万5000の戸建て物件を扱う。「世界には2000万の休暇用住宅があり、そのうち4分の3は米国外にある」とし、最終的にグローバル展開を目指している。
同社は個人住宅所有者の登録と小規模な不動産管理会社の買収という2つの戦略で供給を増やしている。物件を追加するとともに、ドアロックやサーモスタットなどスマートホーム技術を全物件に装備することを22年の目標とし、開発に注力する。住宅所有者や旅行者を引き付けるための新しいマーケティング戦略も試行している。
21年は最初の9カ月間で総予約額15億ドルを記録した。予約の約3分の1は直接予約で、残りはエアビーアンドビーなど事業者経由だった。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「RENTALS AND SPACS SPOTLIGHTED AS VACASA GOES PUBLIC AT $4.4B VALUATION」
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カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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