2021年11月29日号>GoToの制度設計 産業界が望む2.0から訪日・海外版まで

2021.11.28 00:00

 観光事業者も名を連ねる経済同友会観光再生戦略委員会の緊急提言は業界諸団体の要望とは一線を画します。

 早期再開ばかり叫ばれるGoToトラベル事業について、将来投資型発想を持った持続可能な施策とすべきと制度設計の提案を盛り込みます。

 最後の一文も「予約のキャンセルや延期が相次いだ昨年の混乱を反省し、観光事業者に過度な事務負担を生じさせない措置を強く望む」と力強い。

 特集はGoToトラベル再開への検討が進むなか、同じ徹を踏まないための制度設計論について考えました。

【特集】
 *GoToの制度設計
  産業界が望む2.0から訪日・海外版まで

 緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が9月末で全面解除され、GoToトラベル再開への期待が膨らむ。昨年のGoToトラベルは国内旅行需要を押し上げた一方で制度設計の不備から観光の現場が大混乱した苦い記憶もある。来年予定されるGoToトラベル再開へ産業界はどのような制度設計を望むのか。

  ▽GoToトラベル再開へ
  ▽制度設計への提言
   永山久徳(下電ホテルグループ代表)
   山田静(旅館京町家楽遊マネージャー)
  ▽訪日版GoToを考える
   中村好明(日本インバウンド連合会理事長)
  ▽海外版GoToを考える
   橋本亮一(ブルーム・アンド・グロウ代表取締役)


論文
 *オーバーツーリズムにおける旅行業者および旅行者の役割に関する一考察(前編)
  崔載弦(東海大学観光学部准教授)

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