海外旅行再開、半数がツアー望まずも隔離は容認 JTB総研調査で
2021.04.12 00:00
JTB総合研究所がまとめたコロナ下の日本人の海外旅行意識調査によると、15~29歳の男性が再開後の海外旅行に積極的であることがわかった。ただ、滞在先で隔離期間が設けられることを容認するものの、再開への枠組みとして現在検討されている管理型パッケージツアーについては消極的な様子がうかがえる。一方、全体の約6割はコロナの収束を待って出かける意向を示しており、慎重な傾向がみられる。
調査は17~20年に海外旅行経験があり、今後数年間に海外旅行の意向がある2187人を対象に実施した。再開意向について、「旅行者を受け入れる国・地域があれば、行き先を問わずすぐ行きたい」と答えた人は全体の13.8%を占めた。15~29歳男性は26.1%と全体平均を12.3ポイント上回り、性・年齢別で最多。女性に比べても15.0ポイント高い。
海外旅行の再開に向けては、参加者の行動履歴を把握できるツアー形式でまず行うことを旅行業団体が政府に提案している。ただ、これを「利用したい」とした人は12.7%にとどまった。行き先を問わずすぐ行きたいと答えている人でも、「旅行会社のパッケージツアーを利用してすぐ行きたい」は32.6%。約半数が個人で自由に旅行することを望んでいる。一方、「入国時に一定の隔離期間が設けられても海外に行きたい」は51.2%に上った。
行き先はハワイの20.1%を筆頭に台湾(11.8%)、米国本土(7.5%)が上位。豪州・ニュージーランド、韓国も7.0%を占めた。従来の人気に加え、感染症対策も基準となっている。
JTB総研は、パッケージツアーが初心者向けと捉えられている一方、感染症を含む有事の対応を鑑み、あり方の再考を指摘している。
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