グーグル、ホテル予約リンク無料に 広告収入に影響も「利益促す」
2021.04.05 00:00

グーグルは、グーグルトラベル(Google.com/travel)上でのホテル予約のリンク掲載方法を見直し、ホテル、OTA(オンライン旅行会社)、その他予約サイトが無料で表示できるようにした。これまでは有料で、広告入札モデルで表示順が決まっていた。
3月9日以降、旅行者が目的地の宿泊施設を検索し、概要タブに表示される予約モジュール内でホテルをクリックすると、最大4つの広告枠に加え2つの無料掲載枠を追加した。料金タブをクリックすると、広告に加えて、無料予約リンクが表示される。ホテルやOTAはホテルセンターのアカウント設定を介して参加できる。
グーグルによると、無料の予約リンク掲載順は、価格、クリック率、ランディングページのエクスペリエンスなどを考慮したアルゴリズムに基づいており、商取引関係、広告、グーグルへの報酬は考慮していない。
リチャード・ホールデン旅行プロダクト管理担当副社長は、「ユーザーが自ら下す決定に自信を持てるようにするため、最も多くの情報を提供する方法を検討してきた」と話す。一部の広告収入を失うことになるが、長期的には利益を促すとみている。また、一部事業者と試行した結果、個々のホテルとOTAのトラフィックとエンゲージメントが増加したとしている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Google eliminates fees for hotel booking links」
【あわせて読みたい】グーグル訴訟、OTAが米国称賛 2大OTAの広告費110億ドルと上昇、最大の行き先はグーグル OTAに迫るグーグルの脅威
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
-
?>
-
サステナビリティー重視度、日本はアジアの平均以下 アゴダ調査 廃棄物削減は実践
?>
-
ホテル開発投資、東京が人気トップ 需要回復と宿泊料上昇で CBRE調査
?>
-
持続可能な旅、消費者は言行不一致 WTTC調査 7つの対処法を提言
?>
-
訪日中国人、FIT化で高速バス利用増 ウィラーの春節期間11倍
?>
-
自治体公式観光サイトの閲覧数順調 トップ3は三重・新潟・岡山
?>
-
世界の観光都市、東京が初の3位 MICE開催地として人気上昇 ユーロモニター調査
?>
-
日本インバウンド連合会、「ループバウンド」を提唱 広義のインとアウト循環
?>
-
関東運輸局、江戸街道プロジェクトを推進 統一テーマでブランディング