タビナカ事業は大手優位か 新興組苦戦で倒産も
2019.08.30 08:00

ゲットユアガイドやクルックなど、現地発着ツアー・アクティビティーを手掛ける大手企業に資金が集まり、“タビナカ”市場がブームになっている。しかし、その半面、新興企業が苦しんでいる。
8月、2つの企業が業績不振を公表した。そのうちフロミーゴ(Fromigo)は倒産、ゲットガイディッド(GetGuided)は破綻寸前に陥っている。
フロミーゴは16年創業。ロンドンの地元人が案内するユニークな都市観光のマーケットプレイスで、エアビーアンドビー、アコーホテルズ、英国政府観光庁などと提携したが、初期の成功に反して資金繰りに苦しんだ。
同じ年に創業したスコットランドのゲットガイディッドのケースも似通っている。地元に精通したガイドを紹介するマーケットプレイスで、最近競争が激化している一般向け事業からDMC(デスティネーション・マネジメント・カンパニー)やホテルを相手とする事業者間取引に変更。18年には10の目的地に展開を拡大した。
しかし、DMCや高級ホテルはツアーガイドやサプライヤーに直接予約する傾向があり、システム面の強化も必要となり、資金調達が必要な状況となっている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「A tale of two startups – a booming tours and activities sector has a dark side」
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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