中国の国内旅行市場「完全回復」 トリップドットコムが指摘
2021.06.07 00:00

中国を拠点とする大手OTA(オンライン旅行会社)のトリップドットコムグループの21年第1四半期(1~3月)の営業収益は前年同期比13 % 減の6億2800万ドルとなった。同社は減少が小幅にとどまった要因を主に3月の力強い回復によるものだと述べている。
中国本土は旅行制限が緩和されたが、1月と2月に他の市場で再び規制が強まり、全体の業績に影響が出た。宿泊の収益は37%減の2億4100万ドルで、20年第4四半期に比べても30%減。航空券・その他輸送は2億3000万ドルで、20年第4四半期比で37%減だった。一方、最も好調なのは法人旅行で101%増の3900万ドルとなった。
中国国内旅行は3月に急速に回復し、以降、その勢いを増している。長距離旅行は完全に回復し、短距離旅行は継続して成長軌道を示している。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Trip.com Group points to “full recovery” in domestic travel」
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カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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