民泊管理の米バカサ、1億ドルの大型調達 予約回復で採用も再開
2020.06.22 00:00

バケーションレンタル管理会社の米バカサは、コロナ禍にもかかわらず1億800万ドルの資金を調達した。今回のシリーズDの調達は投資会社のシルバーレイクが主導し、リバーウッド・キャピタルとレベル・エクイティーが参加した。
3億1900万ドルに上ったシリーズC以前のすべての投資家は、バカサの企業価値を10億ドル以上と評価した。シルバーレイクの投資は、ここ数週間のホスピタリティー市場におけるプライベートエクイティー会社で3番目に注目度が高い。同社は4月にエアビーアンドビーの10億ドルの調達とエクスペディアグループの12億ドルのエクイティー投資に貢献している。
バカサのマット・ロバーツCEOは、「フルサービスの施設管理会社として、ホーム(家)を完璧に清潔にして安全にするため、管理を強化している。これは予約サイトで提供できるものではない」と語る。旅行が再開し始めると、プライバシーと清潔さが最優先事項になるため、旅行者はホテルより専門的に管理されたバケーションレンタルに引き寄せられると同氏は考えている。
予約も回復の兆しを見せ、5月は4月の予約数の6倍に達した。3月には一部の従業員を一時帰休させたが、バケーションレンタルの需要が高まったため、多くが復帰。採用も再開した。
09年創業の同社は2万6000件を超える別荘を管理し、利用者は年間平均200万人。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Vacasa raises $108M led by Silver Lake to bolster professionally managed」
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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