外出自粛で旅行の仮想体験、宿泊業や観光局が投入 収入や潜在客獲得へ
2020.04.20 00:00

コーヒを入れる体験は、離れた仲間とも共有できる
新型コロナウイルス感染拡大の影響が広がるなか、オンラインでバーチャル旅行を楽しむことができるサービスを提供する動きが広がっている。世界中で渡航や外出が禁止となり、自宅にとどまることを余儀なくされている状況を受けたもの。オンライン上での新たな人との関わり方や楽しみ方を提案する取り組みが加速しそうだ。
エアビーアンドビーはオンライン会議システムを利用し、日本の僧侶との瞑想、モロッコ人家族との料理体験、五輪メダリストによるトレーニングや栄養講座などをそろえた。カクテルの作り方を学ぶ体験など、離れた仲間同士が一緒に参加できるメニューもある。現在50件程度を用意し、参加は1人、家族、同僚、仲間とさまざまな形態に対応している。オフラインでの体験プランの休止で収入を得ることができなくなったホストを救済する狙いだ。
ウエルネスに特化した高級ホテルなどを手掛けるシックスセンシズは、自宅で実践できる体験プログラムを開始した。マインドフルネスや食事、睡眠、運動など6つのテーマに沿ったセルフケアを用意。同社のウエルネスプロジェクトディレクターが指導するトレーニングや医師が教える呼吸法などがある。同社のホテルに宿泊経験のない人も視聴でき、潜在顧客の掘り起こしにつながる可能性がある。
外国観光局でもオンライン活用は進む。ドイツ観光局(DZT)やオーストラリア政府観光局(TA)はバーチャルツアーを導入。DZTはギネス公認の世界一美しい牛乳屋、TAはシドニーのオペラハウスなどを公開している。一方、中止となった展示会をオンラインで展開したのは香港政府観光局。アート・バーゼル香港2020では、2000点以上の作品を公開した。
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