サウジアラビア政府観光局、日本で初のセミナー・商談会 渡航者増へ意欲

2022.07.11 18:28

アルハサン・アルダッバグ氏

 サウジアラビア政府観光局は先ごろ東京と大阪で旅行会社向けにセミナーと商談会を開催した。日本での開催は初めて。アルハサン・アルダッバグ・アジアパシフィック担当最高マーケット責任者は「今後2年でサウジアラビアが日本人の海外渡航先トップ10入りすることを目指す」と表明。エス・ティー・ワールドやユーラシア旅行社など、日本の旅行会社7社と戦略的パートナーとしてサウジアラビアへの観光を促進する覚書(MOU)も締結した。

 サウジアラビアは30年までに外国人観光客1億人の誘致という壮大な目標を掲げており、近年、積極的に海外に観光オフィスを開設している。19年に日本を含め49カ国に観光ビザ発給を開始し、21年9月には日本に支局を開設した。

 日本との関係は、ビジネス促進を狙った「日本・サウジ・ビジョン2030」を17年に策定し良好。現地では日本のアニメや日本食が非常に人気があり、日本に好印象を持っている人が多いという。また、石油への依存脱却と産業の多様化を目的とする「サウジビジョン2030」では観光を注力すべき重要な産業に位置付け、観光開発プロジェクト、人材育成、プロモーションなどに80億ドルの投資計画がある。

 セミナーでは、古代建造物を中心とした世界遺産、グランピング、紅海沿岸地域でのマリンアクティビティー、ラグジュアリートラベルなどを紹介した。

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