法人旅行のトリップアクションズ、コロナ下でも成長持続 経費管理事業も好調
2021.11.01 00:00

法人旅行管理のトリップアクションズは、1年足らずで2度目の大規模な資金調達機会を確保した。規模は2億7500万ドルで、資金調達前の企業価値は72.5億ドルと評価されている。これまでの総資金額は約13億ドル。この創業6年の会社の公開株式(IPO)は間近なのだろうか。
経費精算・管理ソリューションを手掛けるトリップアクションズ・リキッドのマイケル・シンディッチ・ゼネラルマネジャーは、「IPO は自然な資金調達の機会で成長のマイルストーンだが、近い将来には計画されていない。私たちはかなりの現金を持ち、大きな収益を上げており、株式公開を急いでいない」と述べる。
コロナ禍が世界的な影響を与えているにもかかわらず、同社は予約と収益がコロナ流行前の水準を超えている。顧客にはハイネケン、トムソン・ロイター、アドビが名を連ねる。経費精算・管理ソリューションの取り扱い規模はコア事業の旅行手配と同等で、同社のサービスを導入する企業の90%以上が出張手配から経費管理までパッケージで利用。「経費の70%は出張中に発生する。旅行手配と経費精算のプラットフォームが一緒になると1+1=3となることがわかった」(同)
今月初めには、5月に買収したリード&マッケイの機能を活用し、会議やイベントのサポートを開始した。このM&Aが奏功していることから、「他の機会も検討するのは自然なこと」としている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「TRIPACTIONS RAISES $275M AT $7.25B VALUATION」
【あわせて読みたい】トリップアクションズが初の企業買収 法人旅行の米トリップアクションズ、新規顧客獲得で好調
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
-
?>
-
雨風太陽、OTA事業を開始 百戦錬磨から宿泊予約サイト譲受
?>
-
募集+手配の同時契約に光明 グローバルユースビューロー、高リスク商材を積極販売
?>
-
Oooh、チャットとAIで現地に直接オーダーメード 「自由な旅を身近に」を実現
?>
-
JATAがカスハラ基本方針 旅行会社に策定促す 秋めどにモデルマニュアル公表
?>
-
日本旅行、営業利益8割減 24年12月期 受託事業縮小が影響
?>
-
商船三井クルーズ、新たに1隻投入 シーボーンから購入 26年運航開始
?>
-
HISが積立有給休暇制度 働きがい向上へ 時間単位の取得も
?>
-
ホテル開発投資、東京が人気トップ 需要回復と宿泊料上昇で CBRE調査