HP閲覧、事業者苦戦も自治体堅調 都道府県別トップの大阪3割増
2021.02.22 00:00

日本観光振興協会が発表した20年(1~12月)の観光関連ウェブサイト閲覧者数によると、多くの都道府県の公式観光サイトが前年に比べ伸びたことがわかった。地域に根差した情報発信で観光業を支援している様子がうかがえる。一方、事業者が運営する旅行・交通分野のサイトでは、閲覧者数トップのじゃらんを筆頭に前年割れの傾向が目立った。
調査は20歳以上の男女モニターを対象とし、PC・スマートフォン別に集計。ネット行動分析サービスを提供するヴァリューズが協力した。都道府県の閲覧者数上位15サイトのうち、PCは8サイト、スマホでは9サイトが前年を上回った。なかでも大阪観光局の公式サイト「OSAKA-INFO」はいずれにおいても約30%増と高い伸びを示した。特に10月に急増しており、GoToEat大阪キャンペーン・プレミアム食事券事業の情報を求めてユーザーが集まったことが要因と分析している。
大阪観光局は昨年9月にNMB48を大阪観光スペシャルサポーターに起用しており、GoToキャンペーンについてもサイトやサイト内で閲覧できるユーチューブ画像を利用し、使い方や値ごろ感を詳しく説明した。さらにGoToと併用できる大阪独自の特典も紹介している。
一方、事業者サイト上位20のうち前年を上回ったのは PCで3サイト、スマホでは2サイトだった。増加はメディア系が中心だが、唯一両方で伸ばすことができた予約サイトは一休ドットコム。他の有力 OTA(オンライン旅行会社)やメタサーチ、大手旅行会社、航空会社は軒並み減少し、閲覧者数トップのじゃらんネットもPCで8.1%減、スマートフォンで15.7%減と苦戦した。
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