大手ホテルチェーンが上客獲得へ特典強化、リピート率と消費額の高さに期待
2020.03.23 00:00

フォーカスライトとジャンプショットがまとめた共同レポートによると、顧客獲得コストの高騰により、リピーター獲得の価値が以前にも増して高まっている。ホテルは特典とエクスペリエンスで満足させることができれば、より多くのリピータ―を獲得し、顧客獲得コストの低下につながる。リピーターは新規顧客に比べ、滞在中の消費が67%も多く、家族や友人にホテルの利用を勧めてくれる効果がある。
ホテルに対するロイヤルティーを進化させているのは、顧客データを分析して個人が求めるパーソナルなエクスペリエンスを把握するテクノロジーだ。ヒルトン・ホテルズ&リゾーツは、19年の宿泊客の62%を会員が占めた。会員専用アプリを通じて、チェックイン前の客室選択やデジタルルームキーの利用、客室内の各種機能の操作を可能にしている。また、旅行頻度の少ない若年層の獲得のため、配車サービスのリフトでのポイント獲得・償還とアマゾンでのポイント使用を可能にした。
アコーは刷新したロイヤルティープログラムでホテル以外での体験も会員に提供する。貯めたポイントをプライベートスイートの利用や観戦チケットと交換できるようにし、フードフェスティバルへの参加やサッカーのVIP観戦シートなども提供する。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「The new guest-centric look of loyalty for hotels」
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
-
?>
-
サステナビリティー重視度、日本はアジアの平均以下 アゴダ調査 廃棄物削減は実践
?>
-
ホテル開発投資、東京が人気トップ 需要回復と宿泊料上昇で CBRE調査
?>
-
持続可能な旅、消費者は言行不一致 WTTC調査 7つの対処法を提言
?>
-
訪日中国人、FIT化で高速バス利用増 ウィラーの春節期間11倍
?>
-
自治体公式観光サイトの閲覧数順調 トップ3は三重・新潟・岡山
?>
-
関東運輸局、江戸街道プロジェクトを推進 統一テーマでブランディング
?>
-
世界の観光都市、東京が初の3位 MICE開催地として人気上昇 ユーロモニター調査
?>
-
日本インバウンド連合会、「ループバウンド」を提唱 広義のインとアウト循環