サクラクオリティ、宿泊施設の品質管理に自主性促す 自己評価ツール開発
2023.07.31 00:00

全国の宿泊施設を対象とした品質認証制度「サクラクオリティ」をDMO等と共同展開しているサクラクオリティマネジメントは、新たに品質向上支援システムを開発した。認証の審査に使ってきた2000以上もの調査項目(品質基準)をスマートフォンアプリで宿泊施設に全面公開。施設側の担当者がスマホを見ながら気になる項目をチェックし、品質改善に取り組める。自主性を引き出す狙いから、自己評価ツールを構築した。
現在はお試し版を公開中で、8月17日からシステム全体の提供を開始。9月末までの無料モニター期間を経て、10月1日から一部機能を有償化して本サービスを開始する。
調査項目を客室やバスルームといったシーン別や、ハードウェア、ソフトウェア、ヒューマンウェアのカテゴリー別で選択できる。認証のレベルに応じて項目数が約300の簡易調査と2000を超える詳細調査の2つの機能がある。チェックしたい場面ごとに、認証に求められる評価基準を確認し、基準を満たしているかどうかをYes/ Noで選択する。気付いた点の改善コメント入力や現場写真も保存できる。
自己評価で実態を調査・分析し、改善点をデータ化してPCDAサイクルに取り込んでいけば、標準化された品質管理に手軽に取り組めると見る。自主的な品質向上が図られた後に、第三者目線とプロによる評価制度としてサクラクオリティの利用を促したい考えだ。
利用施設数は国内宿泊施設の10%、約5000施設を目指す。24年は約1000施設がターゲット。本格稼働する10月以降も簡易調査機能は無償だが、サクラクオリティ参加施設を除き、詳細調査機能には1ID当たり月額数千円程度の課金を想定している。
【あわせて読みたい】2019年12月9日号>宿泊施設の品質認証を考える 日本標準の制度化を急ごう 宿泊施設の品質認証を考える 日本標準の制度化を急ごう
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
-
?>
-
雨風太陽、OTA事業を開始 百戦錬磨から宿泊予約サイト譲受
?>
-
募集+手配の同時契約に光明 グローバルユースビューロー、高リスク商材を積極販売
?>
-
Oooh、チャットとAIで現地に直接オーダーメード 「自由な旅を身近に」を実現
?>
-
JATAがカスハラ基本方針 旅行会社に策定促す 秋めどにモデルマニュアル公表
?>
-
日本旅行、営業利益8割減 24年12月期 受託事業縮小が影響
?>
-
商船三井クルーズ、新たに1隻投入 シーボーンから購入 26年運航開始
?>
-
HISが積立有給休暇制度 働きがい向上へ 時間単位の取得も
?>
-
ホテル開発投資、東京が人気トップ 需要回復と宿泊料上昇で CBRE調査