欧州規制当局、民泊データ共有で合意 大手仲介サービス事業者から収集
2023.03.20 00:00

欧州の規制当局は、ブッキング・ドットコム、エアビーアンドビー、トリップアドバイザー、バーボなど、民泊仲介サービスを行うプラットフォーム事業者からのデータ収集と共有に関する共通アプローチに合意した。バランスの取れた観光エコシステムのための幅広い戦略の一環としている。
スウェーデンのエバ・ブッシュ副首相兼エネルギー・ビジネス・産業大臣は、「この規制は民泊など宿泊の短期賃貸分野のすべての関係者に利益をもたらす。ホストは登録手続きが簡単になり、プラットフォームは提供する情報のルールが統一される。旅行者は詐欺からより安全に守られ、当局は正確で信頼できるデータに基づいて規制できるようになる」と述べている。
新規則では、EU加盟国はプラットフォームと当局の間でデータを伝送するための登録制度をオンライン上に設置することが求められる。プラットフォームは、ホストからの申告が正しいかどうかを無作為にチェックすることが期待されている。
欧州連合(EU)によると、観光客が利用する宿泊施設に占める民泊の割合は25%に上る。欧州の規制当局は22年11月、欧州委員会が民泊の透明性確保を目的とするデータ収集強化の規制案を発表していた。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「EUROPEAN REGULATORS AGREE ON RENTALS DATA SHARING APPROACH」
カテゴリ#観光政策#新着記事
-
?>
-
IR成功の鍵は「民間との信頼関係」 日本PFI・PPP協会、研究会発足セミナーで
?>
-
観光業の雇用、国連のSDGs指標に UNツーリズム「社会への貢献示す」
?>
-
交通空白解消へ支援事業を公募 国交省、緊急対策や人材育成に補助金
?>
-
訪日客の地方滞在、まだ1.36泊 24年速報値 分散やや進展も
?>
-
クルーズ市場の裾野拡大へ検討会 国交省、未経験者への訴求など議論
?>
-
地球の歩き方、表彰制度でガイド業を底上げ 第2回ガイドオブザイヤーに畑氏
?>
-
宿泊税、定率制の導入促進へシンポジウム 経済同友会主催 観光振興の財源確保を
?>
-
【発言録】「オーバーツーリズムではない」デービッド・アトキンソン氏〈小西美術工藝社代表取締役社長〉