21年の国内旅行消費額9兆円 前年比8.5%減で回復進まず 日帰りは増加
2022.02.21 00:00

観光庁がまとめた21年の日本人国内旅行消費額は9兆1215億円となった(速報値)。コロナ禍前の19年に比べ58.4%減で、感染拡大が始まった20年も8.5%下回り、国内での観光の回復が進んでいない状況が明らかとなった。
旅行タイプ別に見ると、宿泊旅行は6兆9148億円で前年比11.0%減となった一方で、日帰り旅行は2兆2067億円で0.2%増加した。19年比でも、宿泊旅行(59.7%減)は日帰り(53.8%減)より落ち込みが大きかった。
延べ旅行者数は前年比9.0%減の2億6711人となったが、1人1回当たりの旅行支出は0.5%増の3万4148円とプラス。日帰りが5.9%増と宿泊旅行の1.1%増を上回った。単価は4~6月期以降プラスで推移しており、緊急事態宣言が解除された10~12月期は日帰りが19年同期比でも9.9%増。観光庁は「長距離以外の地上交通費の上昇が押し上げた」と分析している。
【あわせて読みたい】19年の国内旅行消費額、7%増21.9兆円 市場縮小傾向も単価過去最高 4~6月の国内旅行消費額8割増 旅行者数は7割増、宿泊旅行が健闘 7~9月の国内旅行消費額2割減 再びマイナス 感染拡大で旅行者数も減少
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