Oooh、チャットとAIで現地に直接オーダーメード 「自由な旅を身近に」を実現

2025.03.24 00:00

 パッケージ旅行離れが進み、個人旅行へのシフトが顕著になるなか、旅行マッチングプラットフォームを運営するOooh(ウー)は、世界中の旅行会社にスムーズな旅行相談と手配依頼を行い、自分だけの自由な旅を実現できるサービスを展開している。スマートフォンからチャットで現地の旅行会社と結び、AI(人工知能)の即時翻訳機能を使って、日本語でほぼリアルタイムのやりとりができる。現地からは24時間以内の回答、2日以内に旅程と見積金額を提示するシステムだ。

 サービスは19年末に開始したが、コロナ禍での事業休止を経て、23年6月から再開した。現在、100カ国以上でオーダーメードツアーの手配が可能となっている。創業者の山下晋太郎代表取締役は楽天の出身で、主要メンバーには楽天出身者が関わっているほか、昨年11月には楽天トラベルで社長を務めた山田善久氏が取締役会長に就任している。

 使い方は、スマホで簡単なアンケートに答えると、その内容から事務局で最適な現地旅行会社をチャットに招待して相談が開始。相談は無料で、旅行プランが確定すればチャット上のリンクから申し込みと支払いを行う。プラットフォームの名称もOooh(ウー)で、利用者をうならせるサービスという思いを表した。

 人気の旅行先はアフリカや南米、国別ではエジプト、インド、ペルーなど。ユーザーは30代女性が多い。日本語のほか、英語、タイ語、中国語(繁体字)のサイトを立ち上げており、訪日旅行にも対応する。さらに第3国間の旅行需要も取り込む計画で、「これまで磨き上げてきたサービスを全世界に届けるべくグローバル展開を図る」(山下代表)考えだ。