長崎港、英語ガイドを育成 県内在住24人がクルーズ客案内

2025.03.24 00:00

長崎観光を紹介する公式ホームページではNagasaki Crewのページも

 長崎港で県内在住の英語ガイドによるツアーが始まった。外国籍船の寄港が多く、24年は全国3位の157回を数えるが、英語ガイドの不足が課題で県外から呼び寄せるケースも発生していた。新規育成に向け、長崎国際観光コンベンション協会が23年11月から有識者検討会を立ち上げ協議。日本観光振興協会が実施するクルーズ観光促進事業の第1号に採択された。

 ガイドの新ブランド「Nagasaki Crew」を新設。応募条件として長崎愛を重視し、1期生24人を選出した。全員が県内在住者で、長崎の歴史や文化をリアルな視点で案内できる点が強み。欧米の客船の入港に合わせてツアーブースを設置し、当日も受け付ける。

 併せてクルーズ客への情報発信を強化し、専用の英語ウェブサイトを開設した。手ぶらで長崎を楽しめる情報を多数掲載する。船上からでも読み取れる大型QR コードを岸壁付近に設置し、着岸から下船までの時間で長崎の観光情報を迅速に提供する。