ビッグホリデー、「旅行商社」を標榜 販売店との共栄へ新事業 まず介護タクシー旅行
2025.01.20 00:00

ビッグホリデーは、高齢者や医療的ケアが必要な人も安心して旅行を楽しめる介護タクシー旅行手配サービスを開始した。全国で6000を数えるパートナー販売店の旅行会社と、介護タクシー事業者を結ぶネットワークを構築して展開する。旅行・観光のほか冠婚葬祭や日常の買い物等でも利用できる。看護師、酸素、カテーテル、フルリクライニング車椅子などの手配にも対応する。料金の10%を手数料として旅行会社に支払う。
昨年で創業60周年を迎えたが、振り返ると「元気でアクティブな参加者を前提に商品をつくってきたが、高齢化等が進むなかで、外出しにくくなっている人たちの旅行や娯楽をサポートするのも私たちの仕事だと気づいた」と岩崎安利代表取締役社長は語る。社名に掲げる“大きな休日”を、より多くの人たちに届けていきたい考えだ。
もう1つの狙いは、パートナー販売店の中心的存在である中小規模の旅行会社が“売れる”商品を提供していくこと。BtoBを主力とする同社にとって、地元の事情に精通し顧客を持つ各社が喜んで取り扱える商材を増やし販売していくことで、これからも共に成長していこうという強い願いがそこにある。
今回開始した介護タクシー旅行手配サービスを新たな軸に、「旅行商社」の看板を掲げて価値の向上を目指す。生き残りをかけた新たな挑戦だ。これまで提供してきた演劇、コンサート等のチケットの団体割引に加えて、介護タクシー旅行手配サービスという柱が立った。その先に見据えるのは物流。地域特産物の販売網の構築を目指す。
「時間はかかるだろうが商機はある。現在でも全国6000カ所に、われわれの仲間であるセールスマンがいるのだから」(岩崎社長)
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